日本の現代住宅の寿命は、25年? 30年と言われています。
しかし、欧米の家の寿命は40年以上。
なぜこのような差が出てくるのでしょうか。
建て方や、材料、気象条件の違いもありますが、ひとつは「メンテナンス」の差です。
欧米では、基本的に自分の家は自分でメンテナンスする、という考え方が浸透しています。壁の塗り替えや、ちょっとした補修などは家族で行っているのです。その考え方が、家の寿命をのばしているのでしょう。
「メンテナンス」というと、何やら難しそうなことのように聞こえますが、そうではありません。日頃の掃除にちょっと手間をかけること、補修部分を早めにみつけて、ひどくなる前に対処すること、など、ちょっとしたことで随分変わってきます。
また、住宅産業協議会が推奨する「住まいのメンテナンススケジュール」によると、屋根や外壁の定期的な見直しが必要とされています。
私たち人間も、とりわけ病気ではなくても、定期的な健康診断を勧められます。これは、病気の予防や、早期発見につながるためです。
住まいもまったく同じです。一日でも住まいの寿命を長くするためにも、定期的なメンテナンスをはじめてみませんか。

屋根
季節ごとに点検を。屋根に上ると危険ですので、離れた場所から確認しましょう。
・飛来物でキズが付いていないか?
・瓦が飛んだり、割れていないか?
・さびていないか?
外壁
汚れの主な原因であるホコリを落とすため、年に一度柔らかいブラシなどで水洗いしましょう。
バルコニー
防水面を傷をつける原因になる床にたまった砂はこまめに掃除をして取りましょう。
外部
ドア表面の汚れをこまめに掃除しましょう。
レールに溜まった砂やホコリはブラシなどでかき出しましょう。サッシ、雨戸の開閉が重くなったら、戸車にシリコンスプレーを塗布しましょう。
室内全般
クロスの剥がれがあればクロス用のりで補修をしましょう。
フローリングは通常はカラ拭きし、半年に一度ワックス掛けを行いましょう。
畳は、他にカビ防止のため、通気を行いましょう。
防蟻処理
シロアリは湿気を好むので、換気口の前には物を置かないようにして床下の通気を確保しましょう。